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代表者挨拶



2012年 年頭所感

株式会社山田組
代表取締役

山田厚志

1. 自ら一歩踏み出して

 今、こうして一人静かに私と会社が新しい年に臨んで抱く想いや決意のほどを述べようとすると、まず先に2011年のさまざまな事柄が頭に浮かんできます。
 なかでも、やはり3月の東日本大震災の衝撃は強烈です。地震に続いて東北の人々を襲った巨大津波は、人が科学技術の支えで営々と築いた街を瞬く間に「人が暮らす以前の姿」に戻し、さらに、未だ制御不能な原子力の危うさを私たちに見せつけました。
 こんな辛く重い現実を前にすると発することを躊躇してしまいますが、私たちの会社にとっても本当に厳しい一年でした。とにかく仕事がない。あっても利益が出ない。なんとか受注を重ねてかろうじて年を越しましたが、もう蓄えは使い果たしました。
 私たちの会社は、そんなに他力本願の活力がない組織ではありません。なにしろ「日本一、地域貢献に取り組む建設業者」を標榜し、それを実現して走り抜いてきた元気な会社だと思っています。その会社にして、この現実です。
2012年、私たち山田組はこの現実から立ち上がって、生き残るために変わるべき部分は果敢に変え、守るべき機能を再構築して新たに歩んでいきます。

2012年写真1と2
被災地に仲間たちと駆けつけて、がれき撤去のボランティア活動に取り組みました。 職員を派遣して水道の復旧活動にも従事しました

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2. 新年互礼会の席で

 新しい年が明けてすぐ、地元業界の互礼会の席があります。私は冒頭のあいさつで、集まっていただいた行政幹部や議員さん、協会顧問そして市民NPOの人たちにも、こう問いかけようと思っています。
 「私たちの協会は、遅くとも来春には〈一般社団法人〉となって、さらに社会貢献活動に尽力することになります。そこで利害関係者である皆さんから見た私たちの評価を、お聞かせいただきたいと思います。私の問いかけに拍手で反応してください。」・・・と、前置きした上で、以下の3つの問いを発するつもりです。

  • 問1.私たち地域に根ざす建設業者は、皆さんのお役に立っていますか?
  • 問2.この街の建設予算は、年々減少していますか?
  • 問3.私たち業者の中には、優れた者、問題がある者が混在していますか?

 私には、この3つの問いのいずれにも、会場の多くの来賓から賛同の拍手が上がる確信があります。そこで、こう投げかけたいのです。

 「問1.は、私たち建設業者には大変嬉しい評価です。しかし、その評価が私たちに必ずしも届いているようには思えません。問2.では発注者側の皆さんが仕事量の減少を実感していることが分かりました。しかし、建設市場の縮小に反して、応札の自由度はむしろ増大しているのが私たちの実感です。さらに問3.では、全ての業者が望まれているわけではないこともはっきりしました。しかし、安値受注が許される限り不適格業者の排除は進まないはずです。私の3つの問いへの皆さんの拍手は、〈年々減少する市場規模に見合った適正な数の優良建設業者による競争入札の執行〉というごく当たり前の決断を意味していると、私は思います。」
そう、今こそ発注者が自信と責任を持って建設業者を評価して公共調達をすべき時だと、私は考えます。その選定に残るための様々な企業活動こそ建設業者の真の競争性の発揮であり、高評価した複数の業者を選ぶことこそ行政が果たすべき真の説明責任ではないでしょうか。

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3. 建設業者の二つの災害貢献

 しかし、公共事業の発注者側への注文だけでは、やはり生き残りは難しいでしょう。私たち山田組は、すでに自ら動き始めています。中国人社員を母国の大連市に常駐させて中小建設業者らしいビジネスに着手していますし、都市内農業の取り組みは3年目を迎えてさらに発展させていきます。非開削工法に代表される環境対応型の各種工事も引き続き積極的に行っていきます。
 そしてなにより、昨年3月の大震災によって改めて実感した私たち建設業者の持つ力を生かした貢献活動にしっかりと取り組んでいきます。
 従来、建設業者の災害貢献とは「被災後の復旧支援とその後の復興事業」のみを指しました。持てる人材と資機材、そして重機車両を動員しての活動は、その延長上にビジネスがありますから、これはある意味、建設業者にとって当たり前の貢献です。
 私たち山田組は、新たにもう一つの災害貢献、すなわち「被災前の防災・減災支援活動」に全国の建設業者に先駆けて7年前から取り組んできました。今年はこれまでの経験を生かして、さらに強力にこの活動を展開していきます。私たちの活動が地域の皆さんの「自助・共助」の力の向上に繋がれば、これに勝る喜びはありません。

2012年写真3-4
地元開催の「地域防災大会」は8回目を迎えます 地域の人の前で力量を示せば、使命感も増します

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4. 明るく元気に歩んでいこう

 建設の市場は縮小し、相変わらず過当競争が続く中、私たち山田組の置かれた苦境は簡単には改善されません。しかし、社員全員が建設の仕事に誇りを持って現場で、事務所で、そして地域貢献活動で黙々と務めを果たせば、必ずやその姿勢が市民や行政から評価されると私は信じています。
 〈年々減少する市場規模に見合った適正な数の優良建設業者による競争入札の執行〉。この、来るべき「業者選別」の時代に選ばれた一社となるために、私たち山田組は今日からまた明るく元気に歩いていきます。より安全で安心なまちづくりへと向かう道を。

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