山田組ロゴ
代表者挨拶



2018年 年頭所感 「未来に花咲く種を播く」

株式会社山田組
代表取締役

山田厚志

1. 2018年、新しい年がはじまりました

 季節が巡り新春を迎えました。今年も一年、どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、私は年に一度、1月初頭に代表者挨拶を更新しています。振り返れば社長に就任して初めて迎えた2002年の1月以降、毎年この挨拶文を更新してきました。就任時に47歳だった私は今や63歳になり、本来なら後進に道を譲ってもおかしくない年齢になりました。今までの道のりを振り返ると感慨深いものがあります。
 そこで、少しでも社員や後継者に良い状況を創り出してから事業継承ができればと自分なりに奮闘する日々の一端を記すことで、今年のご挨拶としたいと思います


2. 「地域の課題を解決する」のが、建設業の使命

 当社が担う公共土木事業とは、自社のサイトを飛び出して工事すべき地域に出向いて「道路をつくる」「上下水道を布設する」などの「地域の課題」を解決する仕事です。したがって工場内の一定の環境下で計画的に物を生産する業種とは、おのずと仕事のやり方も条件も違います。

河川、道路、上下水道…当社社員の取り組む公共工事は多岐にわたります
01
 現場を担当する社員には、単に「構造物をつくる」だけでなく、「施工計画を立てる」「資機材を調達する」「地域に説明をする」「現場環境を整える」「発注者と協働する」など、会社から「やらされる」のではなく「仲間や自分で取り組む」主体性が求められます。容易ではありませんが、仕事の面白さに背中を押されて現場を重ねるうちに誰もが身に付けられる「職能」だと私は思っています。
 現在、国は建設業に従事する若い人材の育成や就労環境の向上に力を入れつつあります。人々の日々の暮らしに欠かせない道路や上下水道をはじめとした「生活インフラ」の整備は当然のこととして、ほかにも私たち地域に根ざす建設業者には「防災・減災の担い手」「老朽化するインフラの維持更新」など尽きない仕事があります。冒頭にも記したように、建設業とは「地域の課題を解決する」ために必要不可欠な仕事であり、その意味で当社は何としても健全経営を継続して地域と発注者の行政の期待にいかなければなりません。そのためには若い人材が欠かせないのです。

「地域課題を解決する使命を果たす。」
「課題解決のために健全な経営を継続する。」
「健全な経営を継続するために若い人材を迎える。」

 私はこの3つの経営目標を掲げて、今年も1年、頑張っていこうと思いますが、決して簡単に達成できるものだとは思っていません。
 「課題解決」×「健全経営」×「人材確保」…良い仕事をして地域課題を解決するためには健全な経営体質が必要であり、人材が豊富でなければ課題解決も健全経営も達成できない…つまり、この3つは相反し合う「トリレンマ(三つどもえ」という現象になってしまいがちなのです。

▲TOPに戻る


3. 未来に花咲く種を播く

 「トリレンマ」といえば想起されるのは「環境」「経済」「性能」の「三すくみ」の構図です。例として分かりやすいのは自動車で、一昔前までは環境に良い車はコストが高くて走行性能も相対的に劣っていました。このままでは普及しないと思っていたら国の後押しと自動車メーカーの華々しい技術革新のおかげで、今では見事にトリレンマを解決して「エコで経済的で走行性能の高い車」が続々と生まれてきていることはご存じの通りです。
 地域に根ざす建設業界もこれと同様に…とはいかないかもしれませんが、私は優良な施工力を磨きつつ、さまざまな地域貢献活動の実績を積む業者にインセンティブを与える「社会責任調達」の仕組みが近い将来、国主導で必ず採用されると予測しています。税金を投入する公共工事にふさわしい利他的精神に富む建設業者に適正な金額で発注する仕組みが確立すれば、「トリレンマ」は自ずと解消されていくはずです。そのことを信じて、当社は日々の業務に加えて地域防災大会の実施をはじめ、さまざまな貢献活動に取り組んできました。
 最後にその取り組みの一例として「環境出前講座の実践」をご紹介しましょう。

「もったいない工作」「エコブリッジづくり」「ストローハウス耐震学習」
など当社の取り組む環境出前講座の様子
02

 当社は過去10年以上にわたって継続的に学校・児童館などへ出前講座に出掛け、次世代を担う子どもたちの環境意識の向上と建設業が実践する環境活動への興味・関心を高める活動に取り組んでいます。特にこの3年ほどは年間の講座回数が20回を超え、要請・打診はそれを上回っています。
この活動は代表者である私が率先して行うことで社員に過度な負担をかけることなく継続できていますし、時に同行する社員には子どもたちのダイレクトで好意的な反応が仕事に向き合う上での意欲向上に繋がっていると思います。
 厳しい経営を続けながらの貢献活動は大変ではありますが、この環境出前講座の実践は業界にとっても当社にとっても未来に繋がる大切な種を播く取り組みとして2018年も変わらず続けていくつもりです。そんな当社の活動を引き続き温かく見守っていただければ大変嬉しく思います。
 最後に、皆様にとりまして平和で充実した一年になりますよう心から祈念して筆を置くこととします。ご一読くださり、ありがとうございました。

▲TOPに戻る


Copyright (c) 株式会社山田組 All rights reserved