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保有工法



TAACS 河川環境創造に役立つシミュレーションソフトウェア

2.システムの特徴と構成の概要

1.システムの特徴 
 従来までの河川改修工事に関わるいくつかの問題点を述べましたが、近年「治水」と「利水」のほかに「河川環境」も含む河川法が展開され、河川環境に注目を集める新しい河川改修事業が盛んに実施されはじめています。
 一方、コンピュータの高速化やメモリの大容量化による飛躍的な性能向上と価格低下に伴い、自然現象や社会的現象を解析した上で、さまざまなコンピュータシミュレーションを行うことが容易になってきました。このコンピュータシミュレーションによる環境アセスメントを実施することによって、自然への影響を予測し、環境負荷の発生を最低限におさえる事が出来ます。
 これらの点に着目して、我が社では環境共生型土木事業の展開を目指し、河川改修工事の施工だけではなく、河川環境コンピュータシミュレーション装置―TAACS(特許申請中)の開発も行ってきました。
 そしてTAACSを使用することには次の3つのメリットがあります。
(1)洞察
 実験装置やシステム試作が非常に難しく、また、他の方法では見ることができない変化や変動を、TAACS を適用し、その結果を可視化することで河川環境要素を理解しやすくすることができます。
(2)予測
 TAACSは、与えられた条件下で起こるさまざまな環境変化を予測するためのツールです。「ある条件ではどうなるか?」という問いにとても簡単に答えることが出来ます。ユーザーがTAACSに対して変数を設定することで答えが出ます。そして、河川改修工事のシミュレーションによる予測を行い、短時間で河川環境への影響および経年変化を把握することができます。
(3)効率
 短期間でより優れた工事の設計、シミュレーションを行うことができ、さらに、巨大な水理実験装置を使った時間のかかる実験が不要になり、余分な工事を回避出来る事で、時間、費用の節約が可能となります。
 限りあるエネルギーと資源を効率的に利用できます。
 このように、TAACSによる予測は、短期間でより優れた河川改修工事設計を実現する助けになるばかりで なく、河川環境負荷を減少させるために工事規模を最低限にコントロールできます。

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2.システム構成の概要 
 システムは下記の通り、大きく3 機能により構成されています。
 本システムは、コンピュータ内部にさまざまな数値解析モデルによって構成される仮想自然環境を構築し、 出力情報の内容としての土木系、水質系、生態系、景観系および経済系の予測を行う河川環境シミュレーション装置です。
(1)データ作成および処理パッケージ(Data Processing Package)- DPP
(2)シミュレーションと予測パッケージ(Simulation and Prediction Package)-SPP
(3)可視化編集パッケージ(Visualization Edition Package)-VEP
 また、従来の河川を中心としたシミュレーションシステムでは、河川の水質や流れの現状解析を主眼としています。しかし実際には、河川改修工事などによる局所的な流れの変化は、長期的には河川そのものの形状を変化させ、その河川変化がまた様々なことを変化させるという循環が起きています。一方、河川変化はその周囲の自然環境を変化させ、それが水質系、生態系、景観系などに影響を与えていると考えられます。従って本システムでは類似システムの問題点を補い、河川環境の現況解析データを活用して、確実かつ迅速に改修後の将来予測を可視化できることを大きな特徴としています。次頁では、TACCSを活用した検討事例を2件報告します。

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